あけましておめでとうございます。ただいま戻ってきました。
三日も山に帰るとコミケの事はすっかり忘れてしまう物で、すっかり、と思いきやうちのちゃぶ台に面白い物(冬コミで戴いた物)が置いてあったりして、すぐに記憶を取り戻します。頂き物は後日紹介するとして、今日は山から戻ってきた事のお話。
今年は大雪大雪と言われていたけど、関東では連日快晴(寒かったけど)だったので、ピンとこなかったのですが、山に帰って否が応でも納得。

道から大屋根が見えないくらいの大雪。
これはもう天罰としか思えないほどに寝正月でした。どこにも出かけようがありません。

かといって実家に帰ると特にやることがない(やることは都会に置いてきて帰ってきた)ので、酒飲んで、紅白見てニューイヤー駅伝見て箱根駅伝見るだけの幽雅な毎日でした。
今日の帰りも、電車が一駅進む度に「雪で動けなくなりましたので雪を搔きます」って言われて、結局半日かかっての帰路でした。雪は止めよう。
ただ、ちょっと衝撃的なニュースが。
なんと母方の実家の村が地図から消えていました。
信州でも有数の秘境中の秘境(当然観光的価値ゼロ)だったので当然かも知れませんが……。
人口は数百人程度で、テレビはアンテナ立てても映らない(共同アンテナって知ってる?)。新聞は昼間自分で取りに行く。郵便局はない。食料も隣の村から運ばれてくる。人の声が一切しない。なんにも名産はない。都会どころか田舎の匂いすらしない。
街灯もない道は常に車1台分の幅で、ガードレールもなく路肩は即崖。どこかの通り道という訳でもなく、数十分の道のりも車がすれ違う事なんてレアイベント。エンカウントするとどちらかが引かないとすれ違えない恐怖のかすりロード。道のそこら中に獣道の様な道があって歩いていくと得体の知れない祠がある。人柱のトンネル(当然車1台分で街灯なし、高さも低い)が村の唯一の入り口。360度以上のカーブが七つ連続する七曲(地名)。
基本的に昼間でも人や車に出会うことが難しく、人が住んでいる感じがしない。家がないし、有っても無人。何せあの喜多郎が好んで住んでいた位だし:-)
親の話だと人魂や怪火はデフォルトだったらしいけど、今そこに行ってもデフォルトな感じ。どんなホラースポットも顔負けのナチュラル妖怪ヴィレッジ。
まぁ、あの山奥での生活が私に与えたインスピレーションは多大な物だったため、少し寂しく思います。今度遊びに行ってみようかな、雪のない季節に。
と言っても、私の実家は未だ村のままで健在ですが。